イキウメ「外の道WIP」

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SFやオカルトを扱う作品を多く手掛ける劇団「イキウメ」。2020年5月から新作「外の道」が上演予定でしたが新型コロナウイルスの影響で全公演中止に。そんな中で彼らが始めたのが「外の道WIP」です。上演が叶わなかった作品をワーク・イン・プログレスという形で演劇の創作過程をネット上で公開しています。

台本、美術のイメージ資料、音楽のデモ音源、演出からのイメージの指示などが公開されており、演劇作品が出来上がっていく過程を見ることができます。稽古場の様子も見ることができるのですが俯瞰の映像や役者さんの視点から撮影された映像など、普段は見ることのできない角度から作品を鑑賞することができます。

WIPの中では「外の道」以前の作品についても扱われています。例えばイキウメの作品は「金輪町」という町が舞台になっていることが多いのですが、このWIPの一環として過去の作品の情報を重ね合わせた金輪町の地図を作成しています。

彼らは上演中止になってしまったとそこで立ち止まるのではなく「長い創作期間を得た」と捉え、遠回りをしながらも創作活動を続けています。